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七月のなまけもの
七月のなまけもの

No.397

文披31題挑戦中の、『雪が解けて春になる』14話を終えて、裏話をば。

今回の話でカイト死亡が確定しました。
主人公ゼファーが初めて出会った人間で、これからお互いの理解を深めてゆく……と見せかけての退場は、『アルファズル戦記』シャングリア編リメイクを決めた頃には、「そうするか」と考えていたことでした。

フィムブルヴェート編は、実は水面下では四半世紀前頃に途中まで書いており、エターナっておりました。
そちらの方では、ヴァーリ初戦で斬られるのはゼファーで、カイトが背負って皆と逃げる展開がありました。
また、これは私の頭の中にしか無かったラストですが、ラストバトルで消息不明になったゼファーを、カイトが探しに旅立つ、という終わり方を想定していました。

しかしながら、なにせカイトは弱い……。当時は数値でも設定を組んでいたのですが、ファイアーエムブレム的に言うと、カイトは、「成長率が低い」に分類されます。
この後出てくるヒーロー候補たちに遠く及びません。
そこで、物語的にも重要な人物をメインヒーローにして、カイトはゼファーの心に大きな傷を残す役割を与えることにしました。

淡々と書いていますが、めちゃくちゃ鬼ですねわたし!
だからエアリスエアリス言ってたんですよ!

カイトが生き返る予定はありません。敵に不死者として復活させられる……というエピソードも考えなくはなかったのですが、最近ハマっている『ケントゥリア』という漫画の展開とモロ被りするので、その可能性もたぶん消えました。
ゼファーはこれから、カイトの死を背負って、ひとの世界の争い、やがては『ユミール』と戦ってゆくことになります。


もうひとつ設定を大きく変えたのは、マギーの役割です。
エターナル版では、彼女は本当にただのトレジャーハンターで、戦闘能力もやはり低く、カラジュ(当時は別の名前でしたが思い出せなかったので、文披にあたって急遽名前を考えました)とケンカップルになるところだけは予定通りでした。

が、文披を始めて3日目くらいに、
「この子にも何か設定をもっと積んだ方がいいのでは?」
と思い立ち、辻褄も合わせるために、ヴィフレストのスパイ、という立場を負わせました。
本当は彼女もヴァーリにあっさり斬られる予定だったのですが、ゼファーがしんどい思いをしているところに、更にカラジュも可哀想なことにするのは、さすがにたつみ村の破壊神が暴れすぎだ、と思いとどまりました。
マギーには、これから償いの道を歩ませることになると思います。

他にも、アバロンが元防人だとか、もうひとりのきょうだいであるクリミアの立場とか、竜王メディリアも名前を忘れてたとか、文披にあたって急遽変更された部分は多々あります。おそらくこれからも出てくるでしょう。
ですがそれは、キャラが「生きている」証であり、私がまだ物語を即興で書いてゆける証左でもあるのだろうな、と思います。畳む


さすがに31話では完結まで辿り着かないフィムブルヴェート編ですが、この後もお付き合いくださると幸いです。
よろしくお願いいたします。
#アルファズル戦記

日記,ひとりごと2025年,創作,小説